虎の尾桜の一族を

中輪、八重咲きで白色、微かに紅が射す桜、市原虎の尾 いちはらとらのお。
京都市左京区の市原にあった桜で長く伸びた枝に短い花柄の花が密生し、
虎の尾の様にみえることから、大谷光瑞 (おおたにこうずい、1876-1948、浄土
真宗本願寺派第22世法主・探検家) が名付け、佐野籐右衛門が育成して全国に
ひろめたといわれています。
京都・平野神社の 「虎の尾」 は京都植物園の 「市原虎の尾」 とそっくりで、
単に 「市原」 を省略したものと思われます。しかし結城の 「市原虎の尾」 は
花びらの枚数がやや少なめでシワもあまり無いようで、京都のものに較べると
シンプルな感じがします。
「新宿御苑のサクラ」 HP (勝木俊雄、1999/2002) によると、「江戸時代中期より
『虎の尾』 という桜の名称は知られている。しかし、長く横に伸びた枝に花がまと
わりつくという樹形に対する名称のため、様々な形態のものが含まれていたよう
である。荒川堤で記載されたものは、白色単弁の花を持ち現在の栽培品種と
して伝わっていない。」 そうです。
また福島県会津美里町にある法用寺の 「虎の尾桜」 は会津五桜の一つで、
1809年 (文化6年) の新編会津風土記にも記されている古木ですが、樹型を虎
が横たわる姿にたとえる説と、重弁の花に雄しべが細く立って旗弁となる形を
虎の尾に見立てたとする説があるそうです。
この虎の尾は重弁とのことで市原虎の尾とは違う品種のようですが、まだ見た
ことがありません。
結城の市原虎の尾の隣に、八重紅虎の尾が咲いていました。これも古くから知ら
れた八重桜だそうです。花柄は市原虎の尾に似て短めのようですが、命名の
由縁はよく分かりません。
(茨城県結城市 日本花の会結城農場 120430. 110424)
(京都市北区 平野神社 090412)
(京都市左京区 京都府立植物園 090412)
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上2枚は日本花の会結城農場 120430。
結城農場の去年11年の花。上と同じ木です。

京都府立植物園 090412 の「市原虎の尾」。
結城の花よりもフサフサした感じですね。


京都平野神社 09年の「虎の尾」。上の花とそっくりです。



これは 「八重紅虎の尾」、日本花の会結城農場 120430。



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