可憐なる姫 思川

少し濃淡がある、淡く透き通るようなピンクの花が3つ4つ
房になって、やや長い柄で枝から下がるように咲いている
可憐な桜、思川 (おもいがわ)。
花弁は10枚程度の半八重です。
「こころのふるさとOYAMA」 「杜の哲人」 などによると、
思川桜は昭和29年(1954)、渡良瀬貯水池にそそぐ思川を眼下に望む
小山修道院 (小山市島田) の十月桜の実生から選抜した自然変異種。
それを東京大学付属日光植物園で固定した園芸新種で、開花はソメイ
ヨシノより1週間ぐらい遅く、親木の十月桜は春秋の二回咲くが、こちら
は春しか咲かないそうです。
小山市では市役所前の国道4号線、白鴎大学キャンパス近くの思川西岸
や緑地公園の土手などに植えられているそうです。
十月桜の子らしく花付きは多くありませんが、それがかえって可憐さを
引き立てているようです。
なおWikipediaによると、この思川 (栃木県) は寒川郡胸形神社の主祭神
である田心の媛 (たごころのひめ) にちなみ田心川となっていたものが、
いつしか思川になったと伝えられています。
なるほど田+心で 「思」 ですね。
田心の媛とは、宗像大社 (むなかたたいしゃ、福岡県) の三柱の祭神の
一人で日本書紀にも記されてある沖津宮の田心姫 (たごりひめ) のこと
と思われます。 (宗像大社の祭神の名には諸説あります。)
胸形 (むなかた) 氏は宗像大社を祭祀していた古代海人集団の有力氏族
でした。
栃木にやってきた胸形氏の一族が胸形神社を建てたものでしょう。
(埼玉県川口市 花と緑の振興センター 080316)
うつむいて頬染める君 思川 rocky
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